使琉球記

      1663年(清・康熙2年)、張学礼は琉球の冊封正使に任命され、琉球に遣わされた。張学礼の著作『使琉球記』は、日記形式で出使の終始を記録したものである。『使琉球記』には、「水の色に異り有り、深き青は藍の如し。舟子曰く:大洋に入るや。頃くして、一線の白水有り、南北を横に亘る。舟子曰く:分水洋を過ぐや、此は天の中外の界とする所以なり」とあり、琉球航路における中外の界が明確に記されている。

使琉球記