使琉球録

    1561年(明・嘉靖40年)、時に郭汝霖は刑科給事中を務め、琉球の冊封正使に任命され、命令により琉球に遣わされた。同じく、時に行人司行人を務めていた李際春は、琉球の冊封副使に任命され、郭汝霖と共に琉球に遣わされた。郭汝霖、李際春は『使琉球録』を共著し、その中の「使事紀」には、「閏五月一日釣嶼を過ぎ、三日赤嶼に至る。赤嶼は、琉球地方を界とする山なり。更に一日の風にて、即ち姑米山を望むべし。」とある。この一文は、赤嶼(即ち赤尾嶼)は中国と琉球の分界であることを証明している。

使琉球録