順風相送

     『順風相送』は明朝初期に成書したもので、中には釣魚島に関する記載が明らかに施されている。また、永楽年間(1403-1424)に、中国政府関係者が南海大遠征の航海経験に基づき幾度も古写本の校訂を行っていた。現在イギリスオックスフォード大学ボドリアン図書館(Bodleian Library)に蔵書されている『順風相送』は、明朝の万歴年間の写本である。『順風相送』では、中国の海上航路及び経過した島嶼が記載されており、その中には釣魚嶼(即ち釣魚島)、赤坎嶼(即ち赤尾嶼)等の島嶼の名称が明確に記されている。この記録により、早くも十四、十五世紀に中国は既に釣魚島を発見且つ命名していたことが証明される。

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